Main symposium

メイン シンポジウム

第1部は、平成の首里城の復元に続き、令和の復元の中心的立場でご尽力頂いている歴史学者の高良倉吉様による基調講演を賜ります。
第2部は、本大会主会場の那覇芸術劇場なはーとの設計を通し、沖縄らしい建築についてや都市の中の公共建築のあり方など、香山壽夫様がこれまで手掛けてきた建築について語って頂きます。
第3部では、「失われたことでみえてくるもの」と題し、3名の講師の方々の講演を踏まえ、古いものをたずね求めて現代を顧み、そして、これからの新しい事柄を思考するシンポジウムを目指し、建築の多様性や持続可能な開発、保存再生等について議論します。

会場:那覇文化芸術劇場なはーと 大劇場

・10/21(金)14:40〜18:15

・一般公開プログラム・予約不要(どなたでもご参加頂けます)

・CPD認定プログラム

第一部
基調講演1
高良倉吉 氏
首里城に限定せず、琉球時代~復帰後の沖縄文化を包括的に、歴史家であり副知事経験者の視点から、歴史学的かつ地政学的に読み解いて話しをしていただきます。
復帰から現代の今のリアルな沖縄を知るための知的メルクマール講演に乞うご期待。

<高良氏顔写真>
高良倉吉(たから くらよし)氏
琉球大学名誉教授(文学博士・琉球史) 1947年沖縄県伊是名島(いぜなじま)生まれ、南大東島育ち、愛知教育大学卒 沖縄県沖縄史料編集所、沖縄県立博物館勤務を経て、1988年浦添市立図書館館長就任。
1994年琉球大学法文学部教授、2013年沖縄県副知事(2014年12月まで)を務める。主に琉球史、特に琉球王国の歴史を研究。
第二部
基調講演2
香山壽夫 氏
講演会場の「那覇文化芸術劇場なはーと」の設計者。なはーとの設計だけに留まらず、広義に「建築の在り方」 についてお話していただきます。
その場所の風土と建築との関わり方、歴史との繋がり、正に建築することの原点について考える講演であり、建築に携わる人以外の方にとっても興味深く聴くことができる講演です。


香山 壽夫(こうやま ひさお)氏
1937年東京生まれ、東京大学工学部建築学科卒、ペンシルヴェニア大学美術学部大学院修了
東京大学名誉教授、工学博士、日本建築家協会名誉会員、アメリカ建築家協会名誉会員(Hon.F.A.I.A)、日本建築学会名誉会員、香山建築研究所会長
日本建築学会大賞(2021年)京都市文化功労者(2017年)など。
第三部
ディスカッション
高良倉吉氏、香山壽夫氏と、さらに古谷誠章氏をお迎えし、コーディネーターJIA沖縄支部長・伊良波朝義氏を含む4名で「失われたことでみえてくるもの」をテーマにディスカッションしていただきます。

前半:
古谷誠章氏講演
長く沖縄の風土と建築の関係性をフィールドワークと深い知見で研究し、沖縄建築賞審査委員長としてまさに今の現代沖縄建築を体感しながら見てきている建築家は、現代沖縄建築をどのように評価し、これからの沖縄建築の展開にどのような視座を見出いしているのかなど、風土と沖縄建築を題材にした沖縄論的講演です。

後半:
「失われたことでみえてくるもの」と題し、琉球王朝と共に特殊な気候風土の中で育んできた異種多様な独自文化、基地と観光、自然と開発など様々な矛盾を抱えてきた沖縄は、排除ではなく寛容によりすべてを受け入れてきた真の多様性の歴史があり、失い再生してきたものこそ沖縄の輪郭(記憶)そのものであると気づかせてくれました。建築界においても多様性、持続可能な開発、保存再生が叫ばれる中、「失われたことでみえてくるもの」という視点に立った時、気づかされる何かをここ沖縄において3名の講師と全国の建築家と共に集い、問い直し、発信します。

<古谷氏顔写真>
古谷誠章(ふるや のぶあき)氏
1955年生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。同大学院修士課程修了。早稲田大学助手、近畿大学工学部講師を経て、1994年に早稲田大学助教授に就任。1997年より現職(教授)。1986年から文化庁芸術家在外研究員としてスイスの建築家マリオ・ボッタの事務所に在籍。1994年に八木佐千子と共同してNASCAを設立。2017年〜2019年 第55代 日本建築学会 会長。2020年〜早稲田大学芸術学校 校長。2021年〜東京建築士会 会長。

<伊良波氏顔写真>
伊良波朝義(いらは ともよし)氏
1967年那覇市生まれ。琉球大学工学部建設工学科卒業。1990~1996年内井昭蔵建築設計事務所。1997年(有)義空間設計工房設立代表取締役。2014~2018年琉球大学工学部非常勤講師。2016年~NPO法人首里まちづくり研究会理事長。2019年~日本建築家協会沖縄支部理事長。
第一部
基調講演1

高良倉吉 氏
首里城に限定せず、琉球時代~復帰後の沖縄文化を包括的に、歴史家であり副知事経験者の視点から、歴史学的かつ地政学的に読み解いて話しをしていただきます。
復帰から現代の今のリアルな沖縄を知るための知的メルクマール講演に乞うご期待。

高良倉吉(たから くらよし)氏
琉球大学名誉教授(文学博士・琉球史)
1947年 沖縄県伊是名島(いぜなじま)生まれ、南大東島育ち、愛知教育大学卒。
沖縄県沖縄史料編集所、沖縄県立博物館勤務を経て、1988年浦添市立図書館館長就任。
1994年琉球大学法文学部教授、2013年沖縄県副知事(2014年12月まで)を務める。主に琉球史、特に琉球王国の歴史を研究。

第二部
基調講演2

香山壽夫 氏
講演会場の「那覇文化芸術劇場なはーと」の設計者。なはーとの設計だけに留まらず、広義に「建築の在り方」についてお話していただきます。
その場所の風土と建築との関わり方、歴史との繋がり、正に建築することの原点について考える講演であり、建築に携わる人以外の方にとっても興味深く聴くことができる講演です。

香山 壽夫(こうやま ひさお)氏
1937年東京生まれ、東京大学工学部建築学科卒、ペンシルヴェニア大学美術学部大学院修了
東京大学名誉教授、工学博士、日本建築家協会名誉会員、アメリカ建築家協会名誉会員(Hon.F.A.I.A)、日本建築学会名誉会員、香山建築研究所会長
日本建築学会大賞(2021年)京都市文化功労者(2017年)など。

第三部

ディスカッション

高良倉吉氏、香山壽夫氏と、さらに古谷誠章氏をお迎えし、コーディネーターJIA沖縄支部長・伊良波朝義氏を含む4名で「失われたことでみえてくるもの」をテーマにディスカッションしていただきます。

前半:古谷誠章氏講演
長く沖縄の風土と建築の関係性をフィールドワークと深い知見で研究し、沖縄建築賞審査委員長としてまさに今の現代沖縄建築を体感しながら見てきている建築家は、現代沖縄建築をどのように評価し、これからの沖縄建築の展開にどのような視座を見出いしているのかなど、風土と沖縄建築を題材にした沖縄論的講演です。

後半:「失われたことでみえてくるもの」と題し、琉球王朝と共に特殊な気候風土の中で育んできた異種多様な独自文化、基地と観光、自然と
開発など様々な矛盾を抱えてきた沖縄は、排除ではなく寛容によりすべてを受け入れてきた真の多様性の歴史が
あり、失い再生してきたものこそ沖縄の輪郭(記憶)そのものであると気づかせてくれました。建築界においても多様性、持続可能な開発、保存再生が叫ばれる中、「失われたことでみえてくるもの」という視点に立った時、気づかされる何かをここ沖縄において3名の講師と全国の建築家と共に集い、問い直し、発信します。

古谷誠章(ふるや のぶあき)氏
1955年生まれ。
早稲田大学理工学部建築学科卒業。同大学院修士課程修了。
早稲田大学助手、近畿大学工学部講師を経て、1994年に早稲田大学助教授に就任。
1997年より現職(教授)。
1986年から文化庁芸術家在外研究員としてスイスの建築家マリオ・ボッタの事務所に在籍。
1994年に八木佐千子と共同してNASCAを設立。
2017年〜2019年 第55代 日本建築学会 会長。
2020年〜 早稲田大学芸術学校 校長。
2021年〜 東京建築士会 会長。

伊良波朝義(いらは ともよし)氏
1967年那覇市生まれ。
琉球大学工学部建設工学科卒業。
1990~1996年 内井昭蔵建築設計事務所。
1997年 (有)義空間設計工房設立代表取締役。
2014~2018年 琉球大学工学部非常勤講師。
2016年~ NPO法人首里まちづくり研究会理事長。
2019年~ 日本建築家協会沖縄支部理事長。