大会概要

大会名「JIA建築家大会2022沖縄」
大会テーマ首里城の輪郭  失われたことで見えてくるもの
大会日程2022年10月20日(木)シンポジウム・ウェルカムパーティ
2022年10月21日(金)大会式典・メインシンポジウム
2022年10月22日(土)エクスカーション等
会場那覇文化芸術劇場なはーと 大劇場・小劇場
主催公益社団法人 日本建築家協会(JIA)
後援国土交通省、沖縄県、那覇市、沖縄観光コンベンションビューロー、(公社)沖縄建築士会、(一社)沖縄県建築士事務所協会、各放送局・新聞社等、
後援依頼準備中
主管■JIA建築家大会2021沖縄実行委員会
実行委員長 :伊良波 朝義
副実行委員長:前田 慎
副実行委員長:城間 俊
副実行委員長:根路銘 剛次
副実行委員長:古堅 健一
大会委員長 :當間 卓
大会副委員長:金城 優
 
■公益社団法人 日本建築家協会 沖縄支部
支部長 :伊良波 朝義
副支部長:金城 優
副支部長:前田 慎
副支部長:城間 俊


挨 拶


日本建築家協会(JIA)は、建築の設計監理を行う建築家の団体として1987年に結成されました。2013年に公益社団法人に移行して9年目を迎え、これまで建築の質の向上、まちづくり活動への支援、環境の保全と創造、建築文化の発展等をめざし、「地域に根ざした公益事業」を展開しております。

 一昨年10月の火災により首里城が焼失するという悲しい出来事がおこり、建築の専門家としてできることはなにかを、他団体と協力し模索しているところです。
再建が本格化してきた2022年10月、ここ沖縄の地において、「首里城の輪郭」と題し全国から大勢の建築家を迎え、我々が抱える様々な課題を討議し、探求する場として、「JIA建築家大会2022沖縄」を開催することになりました。それはまた、首里城再建を通し、街のシンボルの在り方を再考する機会となることと思われます。

 当支部は主管支部として、実行委員会を組織し、準備を進めているところであります。当地での大会開催が、必ず沖縄の建築文化向上の一助となり、ひいては建築を志す若い方々の人材育成へとつながるものと確信しております。
 どうぞ、この趣旨にご賛同頂き、ご協力賜りますよう趣意書をもってお願い申し上げます。


JIA建築家大会2022沖縄 実行委員会
実行委員長 伊良波 朝義



一昨年、首里城焼失を目のあたりにした我々な言葉を失い、魂が抜けていく何とも言えない喪失感に襲われました。思い起こすと、琉球王朝と共に特殊な気候風土の中で育んできた異種多様な独自文化、基地と観光、自然と開発など様々な矛盾を抱えてきた沖縄は、排除ではなく寛容によりすべてを受け入れてきた真の多様性の歴史があり、失い再生してきたものこそ沖縄の輪郭(記憶)そのものであると気づかせてくれました。首里城再建により伝統技術、構法、文献資料など散在していた知見の新しい発見がありました。

建築界においても多様性、持続可能な開発、保存再生が叫ばれる中、「失われたことでみえてくるもの」という視点に立った時、気づかされる何かをここ沖縄において全国の建築家が集い、問い直し、発信する大会になることを期待しています。

 今年は本土復帰50周年の節目を迎えます。そして首里城再建に向け着工する年です。

新しく生まれ変わる沖縄の立会人として、五感をとおして感じて頂けることを願います。

JIA建築家大会
大会委員長 當間卓